骨盤の緊張

あたまが緊張すると、それに引っ張られる形で、骨盤の緊張が引き起こされる…と、野口晴哉氏が、野口整体の本の中で書いていた…ように記憶しています。

野口整体でいう骨盤の緊張、というのは、けっこうわかりづらいことがあって、本を読むだけでは難解なものでした。わたしが勉強していた一時期、ちょうど、その話を比較的簡易に解説する形で骨盤のことをいろいろ発信していた方がありました。

奥谷まゆみ氏(https://www.kiraku-kan.com/14496463016908 )とか、寺門琢己氏(http://www.girlswave.com/prof/ )とかが有名なところだと思います。…とお二人のプロフィールを確認したら、二人とも1964年生まれでした。なにかの繋がりがあるんでしょうかしら?

骨盤の緊張が強くなると、眠りが浅くなったり、途中で目が覚めたりします。

ここを緩めると、それが多少マシになるのですが…。

生理的な反応を引き起こすことで、この緊張を緩める方法がいくつかある、と野口晴哉氏は書き残しています。

一つは「胃袋が突っ張るくらいの過食」。もうひとつは「喫煙」。そして、緊張を積極的に緩めるわけではありませんが、全体の骨盤を動かす筋肉の力を落とす方法として「ピアス」という方法が書かれています。

昭和51年に亡くなっている方ですので、禁煙が当たり前の社会ではなかった(平成のはじめ頃までは、病院の医局もタバコの煙でモウモウとしているのが当たり前、という時代だった)わけで、今も同じような対処が適切にお薦めできるかどうか、は悩ましいところですが。

手当て法としては、仙腸関節部を温める、という方法や、後頭部を温める、という方法もあります。いずれも、蒸しタオルを用いる方法がお薦めです。

水をぼとぼとに含ませたタオルを、今なら電子レンジで加熱して、それをビニール袋に入れたあと、乾いたタオルでくるみます。

この暖かいタオルを、後頭部、あるいは仙腸関節部に当てておく、という方法です。

蒸しタオルじゃなくて、使い捨てカイロではいけないのか?とか、いろいろと疑問があるでしょうけれど、やはり蒸しタオルが良いようです。

そして、ヒトは刺激に慣れやすいので、くれぐれも毎日繰り返さないことが肝心です。
数日続けたら、あとは2−3週間はあけていただく方が良さそうです。

むしょうに食べ過ぎてしまう、なんて方は、いちどお試しいただけたら、と思います。