クリニックの名前
当院は「にしむら漢方内科クリニック」という名前にしていますが、クリニックの名前を決めるまで、いろいろと考えました。
もともと、漢方の師匠は「大村クリニック」という名前で開業されていましたので、それにならって「西村クリニック」という名前を考えていたのでした。
しかし「西村クリニック」では、どんな診療をしているのか、が全然伝わりません。
まして、京都は「西村」がけっこう多いのです。
漢方を前面に出すのだったら「西村漢方クリニック」?あるいは「西村漢方医院」?
漢字だけで「西村漢方堂」なんてすると、ちょっと診療所よりも漢方薬局っぽくなりそうですよねえ。
こういうのも格好よかったかもしれません。
でも、そういう古風なのじゃなくて、もうちょっとこう、オシャレな感じに…。っていうような話もありました。
うーん…。じゃあ、にしむら、とひらがなにして、「にしむら漢方クリニック」でしょうかねえ…?
…ということで「にしむら漢方クリニック」になった…わけではなくて、そこからもう二ひねりくらいありました。
京都市内である、っていうことをどこかで書いた方が良いのではないか、という話も浮き上がり
「にしむら漢方クリニック京都」という名称くらいでどうでしょうか?みたいな話になりました。
ちょうどロゴのデザインをそんな感じでやったものが残っていました。

また、漢方、だけでは分からんよねえ。漢方内科の方が良いんじゃないの?という話が出てきまして…
「にしむら漢方内科クリニック京都」と。
婦人科はどうしましょう?婦人科、ってのも入れる?
「にしむら漢方内科・婦人科クリニック京都」?
あれまあ。ジュゲムみたいなことになりそうです…婦人科はちょっとやめときましょうか。
…みたいな話をして、ひとまず「にしむら漢方内科クリニック京都」という仮称でしばらく話を進めていたのでした。
ところが、保健所の「クリニックとして推奨する名前」についての指針?みたいなものががあったようです。
「京都」といった広い地名を用いることは遠慮してほしい、という形で、難色が示されました。地域の代表的なクリニックと誤解をまねきかねない…ということのようです。
それで、尻尾の「京都」がとれまして「にしむら漢方内科クリニック」という名前に落ち着いたところです。
ここまでやって来て、ふと思い出したのですが。
お世話になった先輩が開業されています。そのクリニックが、ちょうど「ひらがな+漢字+クリニック」の名称をお使いでした。
どこかで、その名前のイメージがあったのだろうなあ、と思います。
…と思っていたら、昔の友人が地元で開業されていたところも「ひらがな+漢字+クリニック」でした。

https://akeno-neurology.com/
こちらは、「あけの」=地名のひらがな+漢字+クリニック、でした。ひらがなにすることで、少しやわらかい印象が出るのだと思います。
名称の決定とともにロゴも整理していただいて、かわいらしいものになりました。

イメージとしては、茶色の土から、生命の息吹が芽を出しているところ。葉っぱは「∞」無限大の意味を込めています。
土への敬意は、漢方の「補土派」の、万物は土から、という思想を参照しました。
そんなこんなで、クリニックの名称が決まり、ロゴを作っていただいたのでした。