まぜると危険

漂白剤には、塩素系、というのと、酵素系というのがあります。
これらを混ぜると塩素ガスが発生します。塩素ガス、とても強い漂白作用があるらしいですが、漂白の原理が、有機化合物を分解してゆく、というあり方ですので、ヒトの身体の重要な構造を破壊しはじめます。
最近は、クエン酸を用いた掃除をやっているときに、それと混ざって塩素ガスが発生したとか、酸っぱい飴を口に含んで仕事をされていた方が、口の中の「酸」と反応して、危ない目にあわれた、ということもSNS経由で見聞きしました。
くれぐれもご注意いただきたいものです。

そういえば、以前、漂白剤をペットボトルに入れて使っておられた方があって。
たまたま、その後家族が、そのペットボトルを、飲み物と勘違いされて、冷蔵庫に片付けされて…
うっかり、そのペットボトルの中身を飲んでしまった…という話も聞いたことがあります。
このあたりもくれぐれもご注意くださいませ。

こちらは「まぜるな危険」の話でした。

ええと、今日はちょっと別の話をしようと思っていたのでした。

「西洋医学と東洋医学をまぜるな危険」という話。
以前にもちょっと書いたような記憶がありますが、どこに書いていたのでしょうか…?

https://hajimeno.jp/top/doc-essay/nishi01/20240810-1
…こちらでした。「西洋医学と東洋医学、混ぜると危険」

先日、学生さんに「先生はなんでもできるんですね」と感心されました。
漢方薬を使いながら、鍼を打ったり、温灸をしたりしていますから、「なんでも出来る」ように見えたのでしょう。
多芸に見える、のかもしれません。

とはいえ、わたしの中では、道具立てが違うだけで、同じことをやっている、という意識があります。いったん、そのような軸がしっかりすると、その軸に沿った形で、じゃあ、この道具は、同じ軸の中で、どういう使い方ができるか…?という考え方になります。

こういう形で自分の軸がしっかりしていると、他流派の技術を勉強しても、「良い刺激」になるのですが、軸がしっかりする前にあれも、これも、と雑多な情報を入れてしまうと、本当に迷子になりかねません。

また、これは友人の鍼灸師の方が以前、ご自身の学びを振り返っておっしゃっていたのですが、それぞれの流儀に、得手不得手があると、ついつい、その苦手な部分を迂回するような考え方になってしまいがちだ、ということでした。

苦手なことを全て克服せねばならないわけではありませんが、どうしても軸がぶれると、その先の積み重ねが不安定になりがちです。

まずは1つ、自分の中に統一理論的なものをしっかり作ることを大事にしていただきたいところです。
その上で、その統一理論的な、軸の中に、取り入れられるものがあれば、取り入れる。という形で幅を拡げていく、というのは、次の段階の話として考えて頂けたら、と思います。
何を軸にしたら良いのか、というのは、それぞれの方に向いたものがあるでしょうから、是非見つけていただきたいところです。

ひょっとすると、お若い方もこのブログを読んで頂いているかと思い、そんな文章を書いてみました。