いたちごっこ
いたちごっこ 【鼬ごっこ】
① 〔 →2の遊びはきりがないことから〕双方で同じようなことの繰り返しで,いつまでも埒(らち)のあかないこと。
② 子供の遊戯の一。二人で向かい合って,「いたちごっこ,ねずみごっこ」と唱えながら互いに相手の手の甲をつねりながら順に重ねていく遊び。
調べてみて、ちょっとした宇宙ネコみたいな顔をしています。

なんですのん。その「いたちごっこ、ねずみごっこ」って遊び。そんなのはじめて聞きました。
もうちょっと、いたちの追いかけっこみたいな話かと思っていました。うーん。日本語って難しいですねえ。
昔、野口整体の創始者、野口晴哉氏は、大変有名な治療家でした。治療や、治療家の育成に関する文章もかなりたくさん書き残しておられます。『治療の書』という本もありました。
が、その後、氏は「治療をやめた」とおっしゃるのです。
「(わたしが)治療を続けていると、あなた方は安心して身体を毀してくる。どうせ毀しても、治してもらえるという慢心から、身体をぞんざいに扱うようになるからだ」というような内容の言葉を残しておられます。
…なので、整体協会は「体育」なのだと、身体を育てることがその主眼にあるのだ、という団体となっています。
治しても、治しても、また身体を毀して、治してもらいに来る…。まさにいたちごっこでしょう。
わたしの診療では、さすがにそこまできっちりと治しているとは言えません。それでも、身体にかかる負荷を多少なり、軽減した途端に、そこに、次の負荷を抱え込もうとする方がいらっしゃいます。
そういえば、一人目の師匠である、漢方医の先生も、自身の漢方方剤「孔雀湯」で、体調を崩されていた方が良くなって…良かった…と思っていると、またもとの生活に戻る方があって…というぼやきを書いておられました。
不調、というのは、身体から、自身へのメッセージでもあります。
今のままの生活では、どうしても無理が重なっているよ…という。
それに耳を傾けて、自分自身の生活を見直したり、あるいはこころを見つめなおしたりする、その機会が「病気」なのかもしれません。
『病は天からのメッセージ』という本もありました。

病を得る、ということもひとつのご縁ですので、良い機会だと感じていただき、ご自身の生活を見直す機会として使っていただきたいと、そのように思います。









