からだがだるい、について
講義している院長
先日、ちょっとした小さい集まりで、お話をさせていただきました。せっかくの少人数の講座でしたから、テーマの準備をせず、いらっしゃった方からお題を頂戴したのですが、そのテーマが「からだがだるい」っていう症状について、でした。
からだがだるい、っていうのを医学的には「倦怠感」なんて言ったりします。
もちろんいろいろな病気が隠れていることもあります(特に貧血など)ので、一度は大きな病気が隠れていないか、ということを含めて調べていただくことも大事です。いろいろ調べて頂いて、大きな病気はなさそうだ、というところから先を考えてみました。
もちろん、身体とイメージのギャップ、という問題もあります。幼稚園や保育園の親子競技で、若いつもりで頑張った結果、大怪我をされるお父さんって、わりと多いようですけれど、気持ちは若いつもりでも身体がついてこない、なんていうのも「からだがだるい」には含まれているのかもしれません。
そういえば「しんどい」っておっしゃる方も結構いらっしゃいます。
からだがだるい、疲れが取れない、しんどい、なんていうのを、どう考えて、どういう対処ができるのか、みたいな話、けっこう話題にもなるみたいですねえ…。ちょっと調べてみたら、NHKのきょうの健康でも似たような話題が取り扱われたことがあったようです。
こちらには「睡眠不足」「ストレス」「軽度のうつ状態」「貧血」なんていう項目が並んでいます。たしかに寝不足の話題は多いですよねえ。
じゃあ、寝不足をどうやって解消するのか、って話を、未完了の完了、って話題を提供しつつ、お話させていただきました。
もちろん、寝不足だけじゃなくて、その他の形で「体がだるい」って症状がでてくることもあります。それはどの辺に出てくるのか。どうやって解消できるのか、って部分になると、ひとつは、筋肉のコリの話題になります。
筋肉のコリがある状態の時、その凝っている筋肉は上手に仕事ができませんので、ほかの筋肉が余計に仕事をさせられることになります。その分、負担感は増えますから、どうしても体がだるい感じになりますよねえ。
そういう筋肉の偏り疲労を解消することで、しんどさが減る場合もあります。
また、そんなに多くないのですが、時に、疲労「感」が先にでる方もいらっしゃいます。
体は元気なのだけれど、疲れた「感じ」だけが取れない、という場合。漢方薬にはある種の「疲労困憊されている方向けの処方」っていうのがあるわけですけれど、こういう方には、そういう処方の効果が出にくいのです。「なんだか疲れているのに、元気になる処方が効いていない」なんていうと、ひょっとすると、こういう、疲労「感」だけが強く出ておられる、ということなのかもしれません。
どうやって見分けるのか?って、ご自身ではなかなか難しいですが、疲労「感」だけが強い方は、いわば局所の偏り疲労ですから、他の部分をよく使っていただく、というのも一つの解決策になります。本当に疲労困憊の方は、そこまで動けないようになっておられることが多いと思います。
とはいえ、頑張って動いてみた、っていうのは、ちょっと頑張ると、いろいろ無理をきかせるホルモンの作用なんかもあって、どちらか区別がつきづらいですよねえ…
偏り疲労の典型的なものは、いわゆる眼精疲労にもでてきやすいので、眼の体操をしていただくと、だいぶ改善するのかもしれません。
一部のめまいの方には、眼の体操がすごく有効だったりしますので、いちど試してみていただけたら、と思います。
眼の体操については、院長のインスタグラム投稿https://www.instagram.com/reel/DAfb8nVivK6/ に動画を載せましたので、よろしければご参照くださいませ。