じぶんを大事にすること

今までもブログで何度か書いてきていますが、ごじぶんを大事にすること。

たとえば以下の記事にも書いたような話です。

自分くらい、自分の味方であってほしい。

臨床の話をするのは、はばかられる、と先日書いておきながらなんですけれど、それでもやっぱり臨床がらみの話をします。個別の話はできないので、臨床のことばに引っ張ら…

これがなかなか難しいわけです。

なぜなら、あまり大事にしてもらった経験がなかったりするから…かもしれません。

様々な事情で、自分の居場所を確保するためには、自分の身を削って頑張らなければならなかった、とか、自分を粗末に扱わざるをえなかった、などという方、結構いらっしゃいます。

頑張らなくても、自分の居場所がある

自分を大事に扱うことが優先できる

だれもがそんな人生をおくれる…わけじゃない、というのは、本当につらいことです。もう少し世の中、良くなって欲しい、と思います。

「自分の身を削って頑張ってきたからこそ、今のわたしがある」

っておっしゃる方もあるでしょう。

もっと頑張らなければ、って思っておられることだってあるかも知れません。

なんなら、今まで頑張ってきて、これからもっと頑張る予定なのに、というところで出てくる身体の不調があったりすると、自分の身体に対して腹を立てることだってあるかもしれません。

そういえば、精神科医だったわたしの師匠が、「うつ病はわりと簡単に良くなる…と思っていたら、なかなかその先が難しくて、良くなったと思ったら、すぐにまたもとのように戻るのだ…」という話をされていたことがありました。どうやら、自分自身に対する「怒り」や「責める」感情がじわっと続いておられると、それで消耗して、また似たような体調に戻っていくのだ、というような話だったと思います。

倦怠感、って、そりゃ身体がくたびれている時に出てくる、と思いましたが、怒りが自分に向かっている、その怒りに傷ついていると、ますます強くなるのかもしれません。

わたしも一時期、自分自身が過労から「うつ状態」みたいな状況に陥ったことがあります。わたしの場合は、大変ありがたいことに、師匠の「怒るな」という教えをなんとか守ることができたので、回復がそれなりに早かったのかも知れないと思っています。それでも一度離れた現場に立ち戻れるようになるまでに、かれこれ5年ほどかかりました。

そのような経験を通して考えると、やはり、自分を大事にすること、ってとても重要な要素になりますし、怒りを上手いこと整理して、払っていく、ということが「秘伝」だと言えるほどの効果があるのだ、というのが分かります。

皆様もぜひ、ご自身を大事にしていただきたい、と、本当にそのように思うわけです。