だめじゃない

「深呼吸をしようとすると、横隔膜が下がりづらいひとは、肩が上がるような形で息を吸い込むことになります」
…というような説明をすると
「肩があがっているのはダメなんですね…」なんていう相づちをいただくことがあります。
うーん。「ダメ」なわけじゃないんです。
そこを「ダメ」と言って欲しくないんです。
向上心が強い、と言えば聞こえが良いのですが、自分の行動ひとつひとつに、「ダメ」と判断して、改善を…とおっしゃるような方がときどきいらっしゃいます。
でもね。
「ダメ」って言われたのも、あなた自身の身体なんです。
自分自身の身体に、あまり「ダメ」と言って欲しくない。
たぶん、こういうネガティブな表現って、意識の中では限定して「この部分のことを言っている」的な範囲があるのかもしれないのですけれど、無意識には、わりとその範囲が拡がっているような気がするんです。
だから、自分自身の行動について、「ダメ」をあまり言い続けていると、だんだん、自分自身そのものについて「ダメ」と言っているようなダメージが積み重なりそうなんです。
だから。「ダメ」じゃない。って言います。
ダメじゃないんだけれど、でも、それだとちょっとしんどいでしょ。つらいでしょ。
そこを、上手に対処すると、楽になることがありますよ…って。
みなさんもどうぞ、ご自分に「ダメ」と言い続けるのはほどほどにしていただいて、ご自身を大事にしておいていただきたいなあ、と思います。