ゆすれば良くなる

先日、治療理論の話をずいぶんと大真面目に書いたのでした。
ところで。
わたしはボディートークというものを、ずいぶんと若い頃に学びました。
師匠の増田明氏は
「ひとの身体、というのは不思議なもので、ゆすっていると、元気になってゆく」
と、そのようなことをしばしば言っていました。
振動が良い、ということよりは、おそらく、ひととひとの身体や生命が共鳴する、ということに、その「元気になってゆく」ことがあるのかもしれません。
「壊れた機械があって、これをゆすっている間に直りました!…っていうことはあり得ないけれど、ひとの身体だとあり得るんですよ」
とも言っていたように記憶しています。
治療の理論もなにも無いのですけれど、意外とそういうこと「も」あったりする、わけです。
よく分からないし、何をやったのかもちょっと説明がつかない、という施術を時々するのですが、何かあるとするなら、この「身体なり生命なりの共鳴」とでもいうべきことをやっているのかもしれません。
まあ、身体そのものを把握する方法もなければ、共鳴現象と呼んでいるものを把握する方法もありませんので、これらは、全部、仮説にしか過ぎないわけですが。
でも、ゆすれば良くなる、こと、けっこうあります。
痛いところに手をあてるのを「手当て」と言うわけですが、それらも、根源的にひとに与えられた本能的な動きなのかもしれません。













