リモート診療について

にしむら漢方内科クリニックは、基本的にはリモート診療はしておりません。その一番大きな理由はリモート診療の資格取得や機材の準備など「施設として準備ができていない」ということにあります。
じゃあ、そういう準備が進んだら、リモート診療をするか?というと、たとえ施設の準備が進んだとしても、あまり積極的にリモート診療を行うつもりはありません。
なぜなら、直接お目にかかって、直接お話をうかがうことと、身体に触れて、身体からの声を聞くことが、やはりとても大きいと感じているからです。
実はネット上での自費カウンセリング…というか、オンライン相談だけはやっております。
半ば開店休業状態のオンライン相談ではありますが、先日、これをご利用くださっていた方が、はるばる京都にお越しくださいました。
お身体の不調もお持ちの方でしたので、と、お身体を拝見したのですが、ネット越しではとうてい分からなかっただろうなあ…という洞察が次々に進みました。
ひとの言葉は、情報を伝達する上ではとても重要な素材ですが、やはり、意識が介在する分だけ、無意識的な情報については、捨象されがちになります。
意地悪な言い方をするならば「ひとは皆、ウソをついている」とも言えるのかもしれません。
もちろん、身体からの声「だけ」が正しい、というわけではありませんが、身体からの情報を、たとえば脈をみるとか、背中に触れるとか、頭に触れる、という形でひもといていくと、言葉だけのカウンセリングとは段違いに話が進みます。
インバウンド?だか、で本当に外国の方が増えた京都ですが、なにか、観光のついでにでも、一度ご来院頂いて、お試し頂きたいところです。