上手に転ぶ

京都市内は、昨日、大雪でした。昨日降り積もった雪が、踏み固められたまま、今朝は路面凍結していたのでした。

スケートリンクに立ったみたい…と思ったのですが、ちょっと違いました。
スケートリンクは水平面をちゃんと作ってくれていますので、じっとしていると、そのまま動かずに済みますが、路面は、よく見るとあちこちで斜面があります。
そういうところが凍結していると、ツルリ!と滑って転んだりする、ということなのでしょう。
今朝出勤中に、目の前で、何度か転ぶ方がありました。うん。やっぱり大変…。
…と、こわごわ、注意しながら歩いていたのですが、わたしも滑って転んでしまいました。
新しい雪が積もっているところでしたら、そんなに滑る、ということにはなりづらいのでしょうが、昨日踏み固められ、なんとなく融けた雪が、また夜の冷気で凍った、ということなのでしょう…。
本当は、家の前など、雪かきをせねばならなかったのですが…わたしもズボラを決め込んで、家の中に引きこもっていたのでした。
転倒に注意!と、しばしばそういう話をします。
最近は高齢者の入院が増えてきていますので、どうしても、病棟での「転倒」あるいはベッドからの「転落」という話題が増えました。
看護師が見回りした時に、患者さんがベッドの横に座り込んでいる状況だと、転倒なのか、転落なのかわかりづらいのですが、それでも「転倒・転落」という形でインシデント扱いになります。
医師の診察が必要になったり、場合によっては頭部打撲のチェックと言って、CTを撮影したり…と、けっこう大変な話になります。
ただ、座り込んだだけの方もあるので、その辺は聞き取りで…と言いたいところですが、認知症で、前後を覚えておられない、なんていうこともしばしばです。
とても難しい話になります。
医療安全の世界では、「そろそろ、転倒・転落に大騒ぎするのをやめませんか?」という話も聞きました。
だって、ご家庭にいらっしゃっても、似たようなこと、あるでしょうに。ねえ。
どこだったかのお年寄りが「膝行る」という話を読んだことがあります。
茣蓙を2枚準備して、片方に座り、隣に移動する。それを繰り返すと、どこまででも移動できる…のだけれど、この移動方法は、地面に座っている状態ですから、病棟では「転倒・転落」の扱いになってしまって…という話でした。
世の中、いろいろと難しいわけです。
ボディートークの師匠である、増田氏は、しばしば「転ばないようにしよう、ではなくて…」という話をしてくれていました。
むしろ、上手に転ぶ練習をしておくべきだ。と。
「アイスクリーム」というワークをやったことを覚えています。
アイスクリームがとけてしまうように、身体を緩めて、地面にとけてゆくイメージで、身体を横たえる、というものでした。
こうした動きが咄嗟にできるなら、あちこちをぶつけることも減るのかもしれません。
先日、良寛和尚の言葉として「災難に逢うときは…」という話をご紹介しました。
妙な抵抗をしないで、素直に受け止める、ということがもたらす「良さ」というのがあるようにも思われます。
くれぐれも皆様、転ぶ時には上手に転んでいただいて、大きな怪我を避けていただきたいところです。













