使わない能力は育たない

昔、魚の養殖の話を聞いたことがあります。

最近は、近畿大学がマグロを養殖しているとか、そういう話も聞きます。
このマグロ、まだまだ採算的には赤字なのだそうですが…。
北欧からの輸入で有名になった、サーモンも、養殖のものが増えているのだとか、養殖の場所が陸上になっているのだとか、興味深い話がいろいろとあります。
海水をどうやって確保しているのだろう…?なんていうことも考えますが、そういう話で言うなら、京都市水族館は、海の無い場所にあります。

詳しくは知らないのですが、最近は、こうした水質管理とか、人工海水などの技術が蓄積されてきたのだろうか、と思います。

ええと、魚の養殖の話でした。

ヒラメ、っていうのは、高級魚なのだそうです。白身の魚ですが、カレイよりも断然高級なのだとか。

わたしには、どっちかが右向きで、もう一方が左向き、くらいでしか区別がついていませんでしたが、いずれも平べったくて、海底に潜むような形で生息するようです。
頭の部分の色に似せて、自分の色を変化させることができる、という実験をみた記憶もあります。あれはヒラメだったか、カレイだったか、ちょっと覚えていません。

https://tsuttarou.net/archives/220313 よりお借りしました。なんだか形以外、ぜんぜん似ていないような…。

わたしにとっては区別のつかない魚でしたが…性格とか食性とか、ぜんぜん違うんですねえ…。
当時の講義では、ヒラメの養殖の話が出ていたのでした。うん。あれはヒラメって言ってたはずです。
ある程度大きくなってから海に放てば、けっこう増えるのじゃないか…ということで、しばらく研究が続けられていたようです。

ところが。

それなりに大きくなった稚魚を、海に放流して、まもなく、その稚魚が全滅するのだとか。
なんどか試行錯誤した結果、判明したことがあるのだ、という話を聞いたのでした。

野生の稚魚は、エサとなる生き物が近くを通りかかると、シュパッ!っと飛びついては、すぐに海底に戻るのだそうです。が、養殖した稚魚は、フワフワ…と浮かび上がって、あっちやこっちのエサをつまんでは、ゆるゆると海底に戻るのだと。
そりゃ、そんな生活していたら、野生の海では、あっという間に捕食されてしまうのでしょう。

大きくなるまでそのまま養殖なら、ひょっとしたら食べ頃になるのかもしれません…が、そんなにゆるゆると動く魚では、身が締まっていないとか、そういう別の事情も出てきそうです。

野生の世界は厳しいですねえ。

その後養殖の話がどうなったか、という話は完全に失念してしまいました。
なんだか、用心できるような刺激を加えるようにした、だったか、そんな話だったように思いますが、やはり、能力を使うことにはある種の必然性がついて回るのかもしれません。