健康診断のお仕事で考えること(睡眠時間について)

健康診断の帰りには新幹線を使ったりすることもありました…最近は経費節減のため、在来線での行き来をしてますが。
ちょっと古いですが、某所新幹線ホームに入線するひかり号?です。

院長のにしむらは、ここしばらく、健康診断のお仕事をちょうだいして、それでなんとか生活をしてきております。

健康診断、普段は病院にいらっしゃらない方との接点ができますので、世の中にはこういう方がいらっしゃるのか…などと驚きもありつつ、様々な体調のお困りごとをお聞きして、なにか解決になりそうな提案ができるならする、あるいは病院の受診をお薦めする、ということをやっておりました。

一時期は実施される団体によって、「腹部の触診」が必須だったこともあり、けっこうな方のお腹を触診させて頂いたのは、本当に大きな経験だったと思っています。

診療で腹部の触診をすると、漢方的にはなんらかの所見があることがほとんどで、人のお腹っていうのは、つまり、そういう所見があるのが普通なのか…?と勘違いしていたのですが、健診で腹部の触診をさせていただくと、やっぱり、何もない方には、なにも出ない、ということが改めてわかりました。

こういう経験の蓄積は、健診のお仕事をいただいて、良かったなあ、と思うところです。

ところで、健診の時に、「よく眠れていますか?」とお尋ねすると、多くの方が「眠れています!」「大丈夫です!」ってお返事されるんですが、実際の睡眠時間を確認すると「5…6時間?」とおっしゃる方がけっこう多いように見受けられます。

6時間睡眠が1週間続くと、おおよそ徹夜明けくらいの「寝不足」があると思っていただきたいところなんですが…世の中の方、ずいぶん睡眠時間が短くなっていらっしゃているらしく、本当に大変そうです。

夜が遅くなっていて、なのに、朝も早い、って本当に大変ですよねえ。

できたら7時間の睡眠を確保していただきたいところなんですが、「入眠しづらい」とか「眠りが浅い」あるいは「早くに目が覚めてしまう」というような「眠れない」にはそれなりに薬をお出しすることで対処することができる、と自負しているところがありますが、「そもそも睡眠に充てられる時間が短い」というのは、なかなか医者の治療の及ぶところではありません。

けれど、睡眠がやっぱり身体を整えていく上では大事です。
どうか皆様、しっかりと睡眠をとって頂けたら、と切に願っております。