六次のつながり

知り合いの知り合いはしりあいで…という形で「トモダチの輪」をぐいぐいと拡げていくと、あっという間に世界中の人たちがみんな「知り合い」になるのだ、という話を聞いたことがあります。
知り合い?友達?まあどちらでも良いことにしましょうか。
ともだちひゃくにん、できるかな♪ って、そんな歌もありましたが、ダンパー数っていうのがあるらしく、普通のひとが、ちゃんとその人を覚えて、大事に関われる人数って、大抵150人くらい?なのだそうです。
150人×150人×…×150人、って、5回かけ算を計算すると、およそ5千万人くらいになります。もう一回かけ算して、6回になると、75億人。だいたい世界の人口がそのくらい、ってことで良いでしょうか。
もちろん、いわゆる「クラスター」というものがあって、あちらのグループとこちらのグループには接点がぜんぜん無い、なんてこともありますから、きっちり6人で繋がる、というわけではないのかもしれませんが、だいたい、6人くらいが間に挟まると、世界中の誰とでもつながれる、という計算になります。
ずいぶん前に、この計算を実際にSNSで提供されていたのがありました。ザッカーバーグまで何人くらい?みたいな計算だったように思います。
途中にだれか、ものすごく人脈が広いひとがいらっしゃると、大抵はその人を経由すれば、有名人にも繋がる、みたいな話になります。
わたしも師匠の師匠が…ってたどると、テレビに出ていたりとか、有名人と対談したりとかしている方がありますから、なるほど、6人くらい間に挟むなら、本当に世界中の誰とでも繋がる…そんな気もしてきました。
でも。
って、その時に考えたんです。
知り合いの知り合い…って、いうのを、そのまま自分の知り合いに紹介しないよね…って。
ひとに誰かを紹介する、ということは、その誰かが、相手に迷惑をかけたときの責任がどこかで生じることになります。
紹介される、ということは、紹介してもらえるだけの関係だったり、信頼が必要になります。
そういえば、昔、どこだったかの出版社が「うちの出版社から本を出している著作者の紹介状を持ってくること」を入社試験の入口にしていた、とかで話題になったことがありました。まあ、親戚がそうであること、みたいな厳しいくくりじゃなかったですから、紹介の伝手を辿っていけるなら、なんとかなるんじゃないの?って思ったものですが、そこもけっこう賛否両論あったように思います。
ちゃんと紹介してもらう、っていろいろあるよなあ…、というようなことをボンヤリ考えていたのですが、やっぱりインフルエンサーと呼ばれる方の影響はけっこう大きいですねえ。
ウチのクリニックを受診してくださったインフルエンサーの方が、ご自身のブログで、受診された体験記を書いてくださいました。
そうしたら、それをご覧になった別の方が、早速受診されて、またご自身のブログで、体験記を載せてくださいました。
こういう形でご紹介が進んでいく…というのは本当にありがたいことだなあ、と思っています。ご紹介してくださるだけ、施術の体験が良かった、ということなのかと、治療家冥利に尽きる思いです。
もちろん、「他人軸」に振り回されない、というのがわたしのお薦めする人生の選び方ですから、毀誉褒貶のいずれにも振り回されずに自らのやるべきことをきっちり、やっていきたいと思いますが、調子が改善された、というご報告はとても嬉しいものですし、また、必要な方に届けば良いな、と思っております。