心理学の師匠から教えてもらった秘伝
本当にありがたいことに、わたしには、お師匠さまが、何人もいます。「節操もない」と言われると、反論のしようがないのですが。
精神科医で、心理学のことを深く教えてくださった師匠は、一時期、「怒り」について、ずいぶんと熱心に話をしてくださいました。
怒り、といって、分かりやすい「カーっとなる」のは、典型的ですが、その他にも、うっすら不機嫌でいるのも、怒りの一種なのだ、というのが、師匠の説明でした。ほかにも、「他人を見下すような思い」も、怒りに分類するのだそうです。
昨日のブログで書いた水島先生の実践は「じぶんの心の平和」でしたが、わたしの師匠は、怒らないこと、と、申し渡しをなさっていました。
なんでも、仏教の経典の中に「ノコギリ経」というのがあって、そこには、「怒ってはならない」ってことが、ひたすら書かれているのだそうです。怒りとノコギリが、どう関係するのか?と思ったら、お経の中に「竹のノコギリで身体を切り刻まれたとしても、怒ってはならない」って書いてあるのだそうで。それはまた、筋金入りの禁止事項だなぁ、なんてビックリしながらその話を聞いていたのでした。
じゃあ、腹が立つことがあったら、どうするのか?ってことになるんですが。
怒りを払うのです
という教えでした。
そして、どんどん、怒りを払っていくと、少しずつ心が明るくなってくる。だんだん、じぶんの中の些細な怒りにも気がつくようになるのですが、怒りも初期消火が肝腎です。小さい怒りの方が、払った時に消えやすいのです。
こんなに、大きな声で「秘伝」って言ってて大丈夫なの?って思うのですが、皆さん意外と、実践されないみたいなんですよねぇ。
なかなか、この「怒りを払う」ってのをひとりで始めるのは難しいです。そこは、お師匠さんも、「だから、同じ志の友達がとても大事なのだ」とおっしゃっていました。
怒りを少しずつでも、払って、日々わずかずつでも明るくなっていくことで、人生の難所があったとしても、そこを越えることがずいぶんと楽に出来るようになります。
これは、人生の秘伝だ、ってきっと納得して頂くことができますので、一度騙されたと思って実践してみてください。