昼間の星を見る
昨日も星の話を書いたのですが、星空については、もうひとつ、書いておきたい話題があります。
わたしも伝え聞いた話なのですが、太平洋戦争の時代だと思います。一人の戦闘機パイロットの方がいらっしゃいました。この方、すごいことに、出撃されても、かならず戻っていらっしゃる。激戦の中を、どうにか生き残っていらっしゃる。もちろん、ただ逃げていた、とかそういうわけじゃなくて、戦果もしっかりあげておられた、という話でした。
じゃあ、どんな訓練をしたら、それだけの腕前になれるのだろうか?ってやっぱり気になった方があったのだそうで、お尋ねになったのだと思います。
そうしたら「昼間に、星を見るのだ」とおっしゃったのだとか。
たしかに、そういえば、その方、出撃が無い日には、なんだか遠くの方をご覧になっていた、そうです。
昼間に星?って、その話を聞いたときには思いました。いや、超新星ならともかく、普通の星は、さすがに昼間は見えないでしょうに…って。もちろん、見えないところを見るように頑張るから修行になっていたのだろうと思いますけれど、それにしても…って思ったのでした。
それからしばらくして、とある高地でキャンプ的な宿泊をする機会がありました。見上げると、もう、本当に満天に星が広がっていて、こぼれてきそうなくらいの星空でした。こういう星空を見ると、たしかに、そのまま昼まで頑張って見て、見えてくるような気がするなあ、と、このエピソードを思い出したのでした。
なお、そこをご紹介いただいた方は「普段は曇っていることの方が多いから、こんなに満天の星が見える、ってのがいつも起こることだと思ってもらったら困る」っておっしゃってました。たまたま、の晴天だったらしいのですが、それでも良い経験をさせていただきました。
都会では夜も照明が多いですから、星空を見上げる機会も少なくなってしまいます。
時には、空を見上げるのも、悪くない、と思うのですが。