気持ちも湿気で重たくなる

先日、湿気に注意という記事を書きました。
診療でもしばしば、湿気に注意して、除湿機を使うか、あるいはエアコンを入れるか、というようなお話をしています。今年は京都の梅雨明けも早く、6月中にあけましたので、少し、湿気についてはマシになってきていますが、それでも暑い日が続いています。
エアコン、つけてますか?って昔、患者さんにお尋ねしたことがあります。
お返事は「ちゃんとつけてるでや」っていうような感じだったので、一安心…と思ったのですが、油断してはいけません。
「エアコンをつけている」にも2つ、別の意味がありました。
ひとつ。「ちゃんとエアコンを使って、部屋を冷やしている」という、まあ、一般的な使い方です。
もうひとつ。「エアコンを『設置』している」状態をあらわす表現が、「エアコンつけている」になります。こういうときには「ああ、居間につけてる」というような言い方をされることもあります。
お一人暮らしの方に多いのですが…、じぶん一人我慢すれば、電気代もかからない、という感覚の方、時々いらっしゃいます。お客さんがある時は別として、ご自身ひとりのためにはエアコンを作動させていない…というようなこともあったみたいです。
笑い話みたいな話ですが、置物ではありませんので、しっかり使っていただきたいところです。
さて。そんなエアコンを使っていただくようになった患者さんが、ふと、「湿気を取り除くようになってから、気持ちが軽くなった」と言っておられました。
それまでは我慢…とご本人は思っておられなかったかもしれませんが…して、扇風機で過ごしておられたのだとか。
湿気が理由なのか、それとも暑さが理由だったのか、は分かりませんが、エアコンをつけて過ごすことで、気持ちが軽くなった、というなら、きっと、気持ちも「湿気を含むと重たくなる」ものなのでしょう。
乾燥剤…ではあまり役に立たなさそうですので、くれぐれも空調を上手に使ってお過ごしいただきたいところです。