縁の森

わたしはどうも、どこかコレクター的な性格が出てくることがあったようで、「この人!」と思うと、しばらくその著者を追いかける、というような本の買い方をしていました。
そんなある時に読んだのが『縁の森』という甲野善紀氏の「半生を振り返る」的なものでした。
この本には、本の作成までに甲野善紀氏が出会った方と、どのような方だったか、というあたりが紹介してあります。もちろん、様々に影響を受けた、ということが書いてあるわけですから、これまた、コレクター気質が出ていると、ここに紹介されている方を訪ねてみたい…というような思いがムクムクと出てきたわけです。
どなたかに、この本をお貸ししてしまったので、手許にはないのですが、この本をきっかけに訪問した方を、お二人、覚えています。
一人は、視覚情報センターの田村さん。
わたしが、目の話を時々ブログで書いたりしていますが、目の疲れ、などについては、この方から教えていただいた分がかなり大きく影響しています。
(こちらもコレクター気質が過ぎて、その先に自分でもそれなりに勉強したりしました…)
この方には、「わたしたちの仕事は、人の不幸を飯の種にしているんだ。だから、仕事が無い事を喜ばなければならないんだ」という言葉を頂いたのが、今でも胸に残っています。
そもそも、わたしがメガネをかけはじめたのは、この方に勧められたからでした。
そこから30年近くお世話になっています。30年で、作っていただいたメガネが5本くらいですから、あまり売り上げに貢献しているわけでもありませんが…。
もうお一人は、シュークリニック 靴のマシモの間下さん。
https://kutunomashimo.la.coocan.jp
現在は代替わりされていますが、一番最初に訪問してから、そろそろ30年くらい、になるでしょうか。
こちらで靴をあわせて貰っています。と言っても、あわせていただいた靴は、だいぶ長持ちしますので、ソールの貼り替えをお願いしたりする方が主です。こちらもやっと10足に行くかいかないか、くらいです。
東京のお店なので、学会など、東京出張が入った時に訪問しています。なかなか、京都の方にご紹介しても、足を持って行かないことには靴の調製は難しいところですが…。
靴の話もいろいろと興味深い話がありました。
靴は小さくても、大きすぎてもダメ、という話をしばしば聞かせていただきました。
わが子を育てる時に、「靴だけは良いモノを」と、だいぶ奮発して準備していました。
とはいえ、毎回子どもを連れて東京まで行く、というわけにも行かず、だったのですが、最近の若者は、足袋を履いたりするのが難しくなっている方が増えて来た…ということを言われます。
草履や裸足での生活が遠ざかり、靴の生活になったから、なのかもしれません。
足の指が細かく別々に動く、ということをしなくても大丈夫な世の中になった、というのは、大きいのでしょうけれど、その分、足の働きが雑になってきているのかもしれません。
そういうことを考えると、靴!とあまり頑張らずに、むしろ裸足での生活を後押ししていた方が良かったのだろうか…?なんて考えることがあります。なかなか、良かれと思ったことが、必ずしも良いことばかりではないなあ、と感じる次第です。








