自分をほめてあげよう

以前ちょっと書いたことがありますが、一人反省会、は自傷行為的になりがちです。
ちなみに、一人反省会をなさっている方、頭をみていると、わりと、左側の側頭部あたりに緊張を作り出すような印象があります。まだ確定したわけではありませんので、もうしばらくいろいろな方の頭を診つつ、確認してゆきますが、妙に積み重なった細かいページみたいなものを感じる時があって、そういう方に「一人反省会、やってませんか?」とお尋ねすると、図星をさされたような反応をかえしてくださることがあります。
一人反省会、明日に向けて建設的な話題になれば良いのでしょうが、まあ、あまりそういうことは多くなくて…
自分自身に対して、叱咤激励している、ということがしばしばあります。
「なにやってるんだ、もうちょっと頑張れるだろう!」
「もっとこうすれば良かったのに!」
反省会、と言いながら、ちょっと「つるし上げ」に近くなりがちですよねえ。
「ああ言えばよかった」
「あれ、言わなければよかった」
「あのときこうしておけば…」
後悔って、やっぱり「後知恵」なんですよねえ。結果がわかってからなら、誰でも言えたりします。
じゃあ、そういう反省会で、自分自身に「ダメだし」をしているとして。
ちょっと「ダメだし」されているひと、かわいそうじゃないですか?
そのひと、頑張って来たんじゃないですか?
…ってところ、考えてみてください。
「いや、誰だってこのくらいはできるでしょ」っておっしゃるかもしれない。でも、そうじゃない。「このくらいはできる」を実現するために、頑張ってきておられるでしょ。
「もっとできるひとがいるのに、このくらいで…」っておっしゃるかもしれない。でも、そうじゃない。ひとと比べる話じゃなくて、自分が頑張って来た、っていうことに焦点をあててほしい。
自分に「ちゃんと頑張って来た。すごいよねえ」って言ってあげてください。
ついうっかり、そこに「でも足りない」とか「でも結果が出ていない」とか、そういう言葉を足しそうになるかもしれません。
結果として足りてなかったら、努力は無駄なんでしょうか?
無駄になってしまうような努力、っていうのも、時と場合によってはあるのかもしれません。
でも、人生のなかでは、そういうことは多くない。
ちゃんと、努力した過去は、今のあなたをしっかりと支えてくれている。
だから、安心して「頑張って来たよねえ」って言い聞かせてあげてください。
自分の言葉が素直に受け止められるようになったら、ひとからのねぎらいの言葉も、上手に受け取れるようになる、と思います。
本当はかけてほしかった言葉を、ちゃんと自分で、自分に言ってあげてください。
ちゃんと、それを探して、みつけてください。
一人反省会を開催されたら、是非、そのあとで、一人称賛会を。照れくさいですが、一人じゃなくて、みんなでお互いにほめ合う、ってのもけっこう有効だったりします。時々はそんなこともあって良いと思うのです。
なんなら、時々と言わず、毎日でも。