自然に触れる

「自然に触れなさい」と、時々、そんな指導をなさる方があります。
わたしも時々、そんなことを申し上げることがあります。
こういう指導は、今に始まったことではありません。
野口整体の創始者である、野口晴哉氏がその著作の中に「自然に、というと、みな、山登りとか、海水浴とか、そういうことを考える。そうじゃないんだ。ひとの自然は、そのひとの身体の中にあるんだ」というようなことを書いて残しておられます。野口氏は大正時代から昭和にかけてのご活躍でいらしたので、まあ、それなりに古い話になるわけです。
野口氏がおっしゃるように、自然というのは、ひとの身体の中にある。だから、都会のど真ん中でも、ひとは自然で…
自然でいられるんでしょうか?
最近は、あちらこちらの道が、バリアフリーのかけ声とともに、平らな舗装になってきました。
わたしたちの生活は、手を動かすことがどんどん減っているようにも見受けられます。
インターネットとか、スマホとかが便利になり、最近は親指をちょっと動かすだけで、食事が届くようにもなりました。
そういう時代に、「わたしたちの身体の中にある自然」がどうなっているのか?
やっぱり、少し、日常の便利な生活とは違う行動を考えた方がよいのかもしれません。
先日「不整地をあるく」として、「平らじゃない場所を歩いてみる」ことのお薦めを書きました。
どんな行動が、あるいは、どのような場所が、わたしたちの身体の自然を惹起してくるのか?というのは、いろいろと試してみる値打ちがあるように思われます。
その中には、やっぱり山登りしてみる、というのも、含まれるようになっている、かもしれませんねえ。













