触診と治療のこと

わたしのいちばん最初の師匠(大村雄一氏)は、「触診即治療」がモットーでした。師匠のことは、今までも何度かブログに書いています。

いちばん最初の「師匠」のこと

医者になるための教育訓練、っていうのは、まずは医学部の学部教育があります。それから、「卒後教育」って呼ばれる臨床研修の制度や、その先の自己研鑽が様々に含まれま…

師匠に学んだこと

いちばん最初の師匠、大村雄一(なむごんべえ)氏の話は、以前ちらっとだけ書いたことがありました。 わたしが出会った時には、診察(触診のみ)をし、自家製の漢方処方「…

診察(この場合は触診)すると、調子の悪いところに、シコリがみつかるのです。あるいは圧痛があったりします。
この部分は(師匠によると)「巡りが悪い」場所ということになります。揉みほぐすのが良い、というのが師匠の教えでしたから、わたしもそうしたシコリを見つけるたびにセッセと揉みほぐす、というのが骨身に染みついています。

若い頃は、時間がありましたので、それこそいつまでも揉んでいたりしました。
いっぺんに揉みほぐすと、その後、揉み返しが大変だったりする、というのも、まだまだ知らない未熟な頃の話でしたが。

一通りもみほぐしたら、おしまい、かと思いきや、ひとの身体は、「さっきそこには無かったよね?」と思うような場所に、シコリが見つかることがあります。表面の層がほぐれると、次の層が出てくる、とわたしは考えています。

こうして、筋肉がじっさいに凝っている場所を揉んだり、叩いたりしてほぐしてゆくと、「気」の巡りもよくなってきます。

そのような方になると、触れて「気」の巡りの調整をするだけで、体調が良くなったりします。

ここ1年くらいでしょうか、特に更年期などのホットフラッシュなどに、頭の調整をすることが増えました。頭も、わりと筋肉が凝っていることも多く、そういう場所は揉んでほぐすのが必要なのですが、頭の「中」には筋肉があるわけでもありません。が、触れていると、動きの重たいところがあったりします。とはいえ、直接触れている場所より、ずいぶんと奥になりますので、普通に考えたら、もみほぐすことはできません。

が、頭に触れつつ、「気」を巡らせることで、頭の重たい感じを軽くしたり、頭の熱をどこか余所に逃がしたり、ということができるようになりました。いわゆる、生体エネルギー療法です。

こちらは、フィリピンを訪問したときに、訪問先で、頭の調整をしている風景。
あまり医者っぽくないというか…なんか医者とは別物な感じになってますが…。

ただし、確定した効果、とは言いづらいところがありまして、受けて頂く方の筋肉のコリ具合だったり、あるいは体調だったりによっても、効果が無かったり、あるいは実感しづらかったりすることもあります。
一度ご相談くださいませ。