都会の中の自然

院長が個人でやっているインスタグラムと、こちらのブログ、なんですが、投稿をはじめてから、それぞれ、毎日更新をつづけています。インスタを始めた頃は、本当に何を出して良いのやら…ということもあって、文字をそのまま画像にしてアップしたりしていた(黒歴史…)のですが、最近はわりと写真を入れるようにしはじめました。

インスタグラムに使う写真とか、ブログに載せている写真とか、っていうのは、多くは自分で撮影した写真を使っています(時々、ウィキペディアや、その他のWebサイトからお借りした写真や画像を使わせていただいたりもしております)。そもそもの話題と写真があまり関係が無いように感じられるかも知れませんが、その時の雰囲気にあわせた写真…をなるべく選ぶようにしています。

こういう投稿に写真を使うようになってから、そのために、ということで、素材になるような写真の撮影をするようになりました。

もともとわたしはあまりカメラを構えて撮影をする、ということをしてきませんでした。子どもたちが小さい頃は、カメラを持っていたこともあったのですが…。インドに行った時にも、向こうで知り合ったガイドみたいな青年に撮ってもらった写真を、その後送ってもらったものが何枚か残っているだけで、自分で撮影したものがありませんでした。

さすがに文字ばっかりではWebサイトも華が無い、ということで頑張って素材になりそうなもの…を探すのですが、クリニックは都市部のど真ん中にあります。

いきおい、目にするものは、建物と、ひと、になります。
ひとは、今どき肖像権がけっこう面倒くさい話になりますので、あまり撮りたくありません。

どうしたものか…とふと見上げたら、空がありました。
空は、都会からでも見える「自然」ですねえ。

昔、野口整体の野口晴哉氏は、「自然を求めて、って山の中に行く人もいるけれど、そもそも人間の自然は、人間の身体の裡にそのままあるじゃないか」(大意)って書いておられました。たしかにそうなのかもしれません。
が、人間の裡にある自然を「見る」ためには、やっぱり空を仰ぐのは1つのよい方法のように思います。

季節の移り変わりは、日差しと、空と、そして、街路樹に見て取ることができるように思います。

ひとの為したものというのも、積み重ねた歴史の中で、あたかも自然物のような相貌を示すようにもなりますし、都会の中で、そのような「ひとの作った自然物」みたいなものを探すのも、1つの愉しみ方、かもしれません。