なやみごとの解消方法
ひとの体調が悪くなる、ひとつの要因に「なやみごと」が挙げられます。
もちろん、「なやみごと」の中には「身体の不調」みたいなものも含まれるでしょうから、タマゴとニワトリ、どっちが先か?みたいな話になってしまうわけですが…。
「なやみごと」を抱え続けている状態って、結構消耗します。
その「なやみごと」について考えるともなく考えているわけですから、その分、頭のリソースが消費されています。バックグラウンドで処理が続いている重たいアプリ、みたいな話ですから、これの負担がなかなか、ばかになりません。
まして、寝る時になっても頭を悩ませている、という話になると、睡眠への影響だってあります。
とある会社の社長さんがある時「なやみごとを、やめた」のだ、そうです。
なやみごと、って辞められるんだ…。
そんなに上手くいくのかしら…?とは思うのですが、その方は「なやみごと」を「自分で頑張ったらどうにかできること」と「自分で頑張ってもどうしようもないこと」に分類されるのだそうです。
そして、「自分で頑張ったらどうにかできること」の部分は、自分で頑張るのだと。頑張るべき内容は、「やることリスト」になりますから、悩みごとからは消えるのだそうです。さすが社長さん、その辺の段取りは上手になさっていたようです。
もうひとつ残った部分「自分で頑張ってもどうしようもないこと」がありますやん…って思うのですが、「これは、考えてもしょうがない」と「諦める」ことになさったのだとか。
たしかに、その部分を考えてみたところで、どうしようもないです。おっしゃる通りです。なかなかそういう割り切り方ができることばっかりじゃないでしょうけれど。
ひょっとすると、「なやみごと」を考えている間に、うっすらとした怒りが出てくる、という方もいらっしゃるかもしれません。物事を自分の思ったとおりに変化させようとする心の動きが、感情となって出てくる、ということは、たしかにありそうですし、こういう感情は、やはり自分自身への毒にもなりかねません。
棚上げするか、いったん忘れるか。頭の中で「なやみごと」のままに抱え込むより、断然、整理してしまう方が健全なのかもしれません。
そういうところにも「考えていることを書き出す」というワークは有効なのかもしれない、と思います。