ひとりでできないもん
クリニックの内装完了、引渡しから開業まで、3週間とちょっとの間に、わりと盛りだくさんの内容を詰め込んだ開業でした。
先日(11月23日)に内覧会を開催し、昨日から診療を開始したところですが、本当にその準備をしているときから、繰り返すように、みなさまのおかげで…とブログやインスタグラムで書いております。
定型のご挨拶、ではなくて、本当にこれはみなさまのおかげがあってこそ、だということが、クリニックを始めるその準備をやってみて、深く感じたことでした。
電子カルテが、ずいぶんと便利になりましたから、理屈上はひとりで「受付」をして、「診察」をして、そして、「会計」をして…っていうことも可能なのかもしれない、なんてことを考えていたのですが…まあそんなに簡単な話では、やっぱりありませんでした。
ちょっと話は飛びますが、以前、佐伯チズ、という方がエステの業界で有名になったことがありました。たくさん本を出されて、佐伯メソッド、という形でたくさんのエステティシャンを育成したのだ、という話でしたが、あるとき突然、ぱたっと、露出が減って、新しい本も出なくなりました。しばらく経ってから、出版された彼女の自伝『まけないで 女は立ち上がるたびキレイになる』を拝見して、びっくりしたのですが、どうやら、マネジメントをお願いしていた方に実印もおまかせしていたことがあだとなって、資産を全部もっていかれたのだ、という話が書いてありました。さすがに、いちばん大事なところまでを他人にお任せしすぎた、という部分をご本人も反省されてはいたのですが。(ご自身の技術を奪われたわけではありませんから、あらためて、一通りを立ち上げられたのだそうです…)
こんかい、クリニックをはじめるにあたって、いろいろな方にお世話になっていくことが多く、うっかりすると、「全部おまかせします」って言いそうになることがありました。そして、マネジメントをしてくださる方が、全部引き受けてくださることの安心感、ってけっこう大きいんですねえ。
本当に、こういう形でたくさんの方に支えていただき、また、それに加えて、もっとたくさんの方に応援していただいて、クリニックがはじまったことを、ここに、記しておきます。
本当にみなさまのおかげです。ありがたいことです。