めまいと目の体操

めまいのご相談を受けることが、最近、かさなりました。
以前も書いたことがありますが、あらためて。
ふわふわするようなめまい、って結構うっとうしいものです。
こういうめまい、ひどくなると、船酔いみたいなもので、吐き気がでてくる方もいらっしゃるようです。
もちろん、めまいを専門にされているのは、多くは耳鼻科の先生方ですから、一度は耳鼻科で診てもらうことがとても大事です。
良性発作性頭位めまい症(BPPV)をはじめ、耳鼻科で診断をつけていただいて、治療を行う、というめまいは、結構あります。
メニエル病みたいな、診断はついたけれど、治療が難しい…というめまいの一部に、漢方薬が奏効すると言われているものもありますので、一度漢方を試していただくのも良いかも知れません。
そして、目の緊張によるめまい、というのが、最近増えているような気がします.
これは、スマホの見過ぎ、というのも影響しているのかもしれません。
以前も書きましたが、目の周囲には6種類の筋肉がついていて、これらが協調・協力することで目の動きを実現しています。
目の動きは、「物を注視する」という時にも使うのですが、その他に、「身体や頭が動いたときに、そのブレを軽減する」形でも目の周りの筋肉が働いているようです。いわゆる「手ブレ防止」のシステムです。
目の筋肉が万全にはたらくなら、それらの作用で、頭の動きの影響を吸収するので、見える像はこうなるはず…という認識と、実際に見える像とのズレが生じると、めまいになるのはないか、と考えられます。
手ブレ防止システムとして使われる筋肉が一部で緊張していれば、そのようなズレが生じる、というあたりが、めまいの原因に思われます。
対処法としては、目の周囲の筋肉全てが同じようにリラックスするようにしていただくことが有効と考えられますが、そのためには、目の体操をしていただくのが良さそうです。
https://www.instagram.com/reel/DAfb8nVivK6/
コツは、なるべく可動範囲ギリギリまでしっかり動かすこと。
反対側の筋肉を引っ張って伸ばすイメージですから、いわば、目の周りの筋肉の「ストレッチ」をやっていただくことになります。
はじめの頃は、目を動かすことで、めまいが発生する場合もありますので、布団の中など、横になった状態でお試しください。
そのうち、慣れてきたら、めまいが出てきた時に、目の体操をしていただく、くらいのことでも、症状を改善できるようになってきます。
そして。
近くを見ていることが多い時には、こまめに目の体操を挟んでいただきたいところです。
くれぐれも目の過労にはご注意くださいませ。













