グループレッスンの指導者講習(ボディートークの思い出)

二人目の師匠、と呼んでいる、増田明氏のボディートークですが、当時、ずいぶんと入れ込んだわたしは、講習会に皆出席…の勢いで参加していました。
そのうち、「指導者講習会」というのが開催されるようになって(いや、それ以前からあったのでしょうけれど)、そこにも参加するようになりました。
結構会費も高かったはずなのですが…。
1年かけて、普段のグループレッスンでは伝えきれない、理論的な話とか、あるいは指導者としての動き方、などを伝えてもらう形の講習で、ここでお許しがあると、認定試験を受けられる…という形でした。まあ、講習しているのも、試験を作るのも、採点するのも増田氏本人でしたから、ある程度講習の時の動きを見て「この人は大丈夫」とか、「この人はちょっと…来年に期待しようか」とか判断されていたのだろうと思います。
そんな、指導者講習ですが、一番最初のレッスンは、指導者としての挨拶の仕方、だったのを覚えています。
「ボディートークのにしむらです。よろしくお願いします」と言って、半歩下がってお辞儀する。
そんな練習からはじまったのでした。半歩下がる?とかいろいろあるのですが。
最初の印象って、けっこう大きいですし、やっぱり大事なことだったのでしょう。
当時、まだハタチそこそこだったわたしは、指導者として振る舞うことはほとんど無くて、むしろ理論とか理念の方を勉強したい…と思っていたので、こういうレッスンは、ちょっと苦手…というか、あまりすぐに役に立つものとは感じられませんでした。が、今から考えると、本当に良い教えを貰ったものだなあ、と思うわけです。
そうした思い出から四半世紀が過ぎて、ふと考えると、そんなにしゃちほこばってご挨拶する場面、というのはそんなにありませんが、それでも若い頃に身につけた所作は、やはり咄嗟の時に出る、ということがあるようです。
まさに「芸は身をたすく」ですねえ。