ワークライフバランス、と睡眠時間のこと

健康診断をしていると、やっぱり寝不足の方が多いんだなあ、って思います。

1日平均、7時間くらいは睡眠時間を確保していただきたいんですが、5-6時間くらい、とか、ひどい方だともっと短い、なんていう方もいらっしゃいます。本当にお忙しくて、睡眠時間が捻出できなくて…っていうのを、どうしたら良いんだろう?って考え込んでしまいます。

昔、よんとうごらく、って言いました。「4時間睡眠は合格するが、5時間の睡眠を摂っている程度の勉強では不合格になる」という、受験戦争真っ盛りの時代の言葉です。
睡眠時間を削って勉強しなければ、受験戦争に負ける…と言われた時代があったものでした。

最近は、睡眠による記憶の定着効果、というのが知られるようになりましたから、勉強をしたり、記憶するべき作業のあとで、ちゃんとした睡眠を摂ることが重要である、っていう認識になってきている…と思いたいのですが、なかなか世の中、そうも言ってられないみたいです。
仕事を覚えるにあたって、やはり、ある程度睡眠時間を削ることが大事…なんていう考えを持っておられる方もいらっしゃるようです。

ワークライフバランス、ですが、ワークにばかり重みが寄っていることもけっこうあったりします。(ちなみに、「家事もワークなわけだから、仕事も家事も、っていうなら、それはワーク・ワークバランスだ」っておっしゃった先生もいらっしゃいました)

漫画家の水木しげるさんもご自身の著作によく書いておられますが、「睡眠時間って大事」なんです。

ワークライフバランス、の中に、ちゃんと睡眠時間って、入れて頂きたいと思うのです。

1日は24時間ですから、その中から、睡眠時間を7時間はとって、残りが、仕事や生活の時間、って言う形に、まずは睡眠時間から引いて欲しいところです。

とはいえ、仕事などに拘束される時間が延びると、どうしても「可処分時間」が短くなります。
可処分時間が短くなればなるほど、今度は「代償性夜更かし」と呼ばれる心理的な反応がでやすくなって、ついつい、夜更かしをだらだらとしてしまう、ということに繋がるようです。

いずれも、自分自身のあり方を大事にできていないときに起こりやすいみたいですので、どうぞくれぐれもご自愛いただきたいものです。