冬来たりなば春遠からじ

今日(令和6年12月21日(土))は冬至なのだそうです。

冬至というのは、1年の中で、もっとも日の出から日の入りまでの時間が短い日、になります。

この日を境にして、陽がのびていくわけです。

昔読んでいたファンタジー小説『ゲド戦記』の中に、冬至のお祭りが描かれていました。「SUN RETURN」のお祭り、と書いてあった、と記憶しています。太陽が「戻ってくる」と考えるのでしょう。

巷ではクリスマスの飾り付けや、音楽が拡がっていますが、クリスマスは、一応、「イエス・キリストの誕生日」ということになっていますが、4世紀半ばころに、当時の土着信仰が祝祭をしていたのを取り込んだ、というのが実態のようです。これも「冬至」における「太陽の復活」を祝うようなものだったのかもしれません。

この時期に易の卦では「地雷復」を当てはめることになっています。

地雷復

いわゆる「一陽来復」とはこの卦の形をあらわしたものであり、また「復」の卦の名前から来ているようです。

もちろん、これからまだまだ冬は深まるところではあるのですが、冬が深まる頃には、実は天には春の兆しが見えている、というのは、とても興味深いことです。

ひとの身体にも、きっとそのようなことがあるのだろうと思っていますし、その「春の兆し」をしっかり見つけて、共有していきたいと思っています。