去年今年貫く棒の如きもの

2025年も今日で最後の日になりました。大晦日です。
年末年始については、いろいろと考えることがあります。わたしは産婦人科で、お産を取り扱う病院で働いていたことが多かったので、年越しも仕事をしていることがありました。年末にも、年始にも、生まれるときには赤ちゃんも生まれていたわけで、それは人間が勝手に決めた区切りとは、あまり関係がない、そんな自然のリズムがあったのでした。
そんなことを詠んだのでしょう。調べてみたら、高浜虚子の句だったようです。
「去年今年貫く棒の如きもの(こぞことし、つらぬくぼうのごときもの)」
なるほど。
一休さんは、「正月(門松)は冥土の旅の一里塚 めでたくもあり めでたくもなし」と呼んでおられます。
そんな言い方を、わざわざする、ということは、やはり、年末、というところに「区切り」がある、と感じているから、なのかもしれません。
わざわざ、区切りがそもそも無いところに、「区切りなんて無いよね!」って言いませんからねえ。
昨年の11月からクリニックでの診療をはじめて、一年とちょっとが経過しました。おかげさまで、ずいぶんとたくさんの方に受診いただくことになりました。
2025年は、本当に皆様とのご縁を頂き、大変にありがたいことでした。
まだまだ若いクリニックですが、ぼちぼち続けて参ります。
新しい年もどうぞよろしくお願いいたします。











