寝不足のこと、ふたたび

寝不足、ってけっこういろいろな不調が身体に出てきます。

なので、深夜勤務がある業態の方は、半年に1回の健康診断が雇用者に義務づけられているのだとか。
そんなこんなで、健康診断の業務では通称「おもて」健診と「うら」健診と呼ぶような形で半年に1回の業務で訪問する事業所さんもけっこうあります。

いちばん問題になる不調は「高血圧」です。寝不足になると、身体が頑張ります。頑張った結果として、血圧を上げる、ということになるのでしょう。

加えて、寝不足が続いている、というのは、身体にとっては「非常事態」ということになります。
非常事態だ、えらいこっちゃ、とみがまえた結果、身体は何をするか、というと、「飢餓に備える」対処をします。

つまり「食事をしっかりとって、身に蓄えておく」という形になります。

寝不足の問題点

世界的に見ても、日本人の睡眠時間というのは、ずいぶん短いのだそうです。OECDの11カ国で比較するといちばん短いそうで、平均が、女性が435分、男性が448分なのだそうで…

寝不足に加えて、食事の摂取量が減った場合には、「まさに飢餓がやってきた!」と身体はさらに緊張することになりますから、ますます、なけなしの、食事の機会を逃さず、もれなく蓄えておく、ということを頑張ります。

頑張った結果として、体重が増えてくると、内側にも肉が盛り上がってきたりして、気道が狭くなったりします。
これがまた「睡眠時無呼吸症候群」の要因になって、睡眠の状態がさらに悪くなる…なんていう悪循環も出てきたりする場合があります。

体重を減らすには、まずはしっかり睡眠を確保すること、とても大事です。

そして、運動だけでは痩せない、というのが最近の報告です。
運動をすることだけで、体重を減らそうとすると、とても大変です。もちろん、太りづらい身体を維持するためには、運動が大事ではあるのですが。
運動に加えて、摂食量を減らす必要があります。

摂食量を減らすためには、ストレスが少ない状態の方が容易いわけですから、なるべく睡眠時間は確保しておいていただきたいところです。