得意技のこと

昨年末「得意技の使い過ぎに注意」というブログを書きました。

得意技の使いすぎに注意

2024年も大晦日がやってきました。 今年はにしむら漢方内科クリニックの開業にお付き合いくださいまして、本当にありがとうございました。 クリニックにいらしてくださっ…

得意って、いったいどこで判定するんでしょうねえ…?

自分が?それとも周りのひとが?

やっぱり、なんらかの「劇的な効果」があったりすると、それを得意だ、と感じるのかもしれないですねえ。

行動分析、という手法を用いておられる、ある方が、行動の「強化」という表現を使っておられました。とある行動をしたときに、望ましい反応があると、その行動が繰り返されるようになります。これを「行動の学習」と呼ぶそうです。

困った「行動の学習」、なんていうのも、たまにはあります。

スーパーの売り場でひっくり返って泣きわめいたら、お菓子を買ってもらえた、なんていう「学習」をした子どもは、ひょっとすると次も似たようなことをする、かも知れません。

可能なら、学習してもらう行動は「建設的なもの」が良いのですが、学習がどのような時に起こるのか、というのも、人それぞれのようです。

とはいえ、そのような形で、どこかで修得された「得意技」ですが。

使い過ぎに注意、というのももちろんなのですけれど、今の状況に、うまいことフィットしているかどうか、っていう点検も、時々はしていただけたら、と思います。

子どもは、大きく育ちます。おとなも、年月とともに、変化していきます。

環境が変われば、その場面ごとに、適切な対処方法というのが変わってくることだってあります。

今までのやり方がうまく行っていた、というのはもちろん幸いなこと、ではあるのですが、「そこまで気をまわさなくても大丈夫」なんていうことだって、あります。

得意技をいちど棚卸しして、ご自身で整理される機会を、また作っていただけたらなあ、って思います。

…とは言っても、なかなか自分ひとりでは、なにが得意技なのか、ってのも、気づかないことがあります。

そういう時に、相談して、教えてくださるような、一緒に考えてくださるような、そういう友人があると良いのですが。