得意技のこと
昨年末「得意技の使い過ぎに注意」というブログを書きました。
得意って、いったいどこで判定するんでしょうねえ…?
自分が?それとも周りのひとが?
やっぱり、なんらかの「劇的な効果」があったりすると、それを得意だ、と感じるのかもしれないですねえ。
行動分析、という手法を用いておられる、ある方が、行動の「強化」という表現を使っておられました。とある行動をしたときに、望ましい反応があると、その行動が繰り返されるようになります。これを「行動の学習」と呼ぶそうです。
困った「行動の学習」、なんていうのも、たまにはあります。
スーパーの売り場でひっくり返って泣きわめいたら、お菓子を買ってもらえた、なんていう「学習」をした子どもは、ひょっとすると次も似たようなことをする、かも知れません。
可能なら、学習してもらう行動は「建設的なもの」が良いのですが、学習がどのような時に起こるのか、というのも、人それぞれのようです。
とはいえ、そのような形で、どこかで修得された「得意技」ですが。
使い過ぎに注意、というのももちろんなのですけれど、今の状況に、うまいことフィットしているかどうか、っていう点検も、時々はしていただけたら、と思います。
子どもは、大きく育ちます。おとなも、年月とともに、変化していきます。
環境が変われば、その場面ごとに、適切な対処方法というのが変わってくることだってあります。
今までのやり方がうまく行っていた、というのはもちろん幸いなこと、ではあるのですが、「そこまで気をまわさなくても大丈夫」なんていうことだって、あります。
得意技をいちど棚卸しして、ご自身で整理される機会を、また作っていただけたらなあ、って思います。
…とは言っても、なかなか自分ひとりでは、なにが得意技なのか、ってのも、気づかないことがあります。
そういう時に、相談して、教えてくださるような、一緒に考えてくださるような、そういう友人があると良いのですが。