流れを読む前に

クリニックには、いろいろな方が来てくださいます。年齢もお若い方から、人生の大ベテランの方までいらっしゃいます。
特にお若い方の中で、わたしのやっていることに興味をお持ちくださる方がありました。
「面白そう、やってみたい」と言ってくださること、本当にありがたいことだなあ、と思いますし、嬉しく感じます。
ひとの感受性、というのはそれぞれ少しずつ違います。親子でも特性が違うことが普通です。
論理が得意な方、直観が冴えている方。
音で理解するのが得意な方、文字や図の方が得意な方。
喋るのが得意な方、文章を書く方が得意な方。
今を把握するのが得意な方、これから先の流れがわかる方。
以前もすこし書きましたが、ひとの身体というのは、何らかの「流れ」の中にあるのだ、と、わたしは考えています。それはわたしが、「流れ」を見る傾向が強いから、なのかもしれません。
ご自身の感受性を育てるには、まずは、情報以前の情報に触れることから、になります。
情報以前の情報って?って思われるでしょうが、誰かがデータにしたことじゃないもの。つまり、なまの自然だとか、なまのヒトだとか。そういう、言葉や数字に、まだ解釈されていないモノやコトにたくさん触れることで、それらをどう自分が整理して、それに名前をつけたり、言葉に載せたり、あるいは数値化したりするか、ということを考えることができます。
まずはそこからはじめましょう。そして、その先に、流れを感じるとか、流れを読む、という方向性があるように思います。