経験しないとわからないこと
以前、フィリピンでクリニックをされていた、冨田さんのご家族が、年末年始に帰国されていた、ということで、少しご様子を伺いました。
長年、熱帯でお過ごしのご家族でしたし、例年は夏に帰国されていましたので、冬が寒い、というのを、ずいぶん久しぶりに経験されたのだとか。「寒い、っていうのはこういうことなのか…」と、しみじみおっしゃっていたそうです。
ずいぶん昔に、沖縄の小学生に雪を経験させてあげたい、と、保冷庫に詰めて送った、なんていうニュースを見たこともありますが、文字や映像だけではわからないこと、というのが結構あります。
まあ、沖縄で触れる雪、というのも、北国のそれとはずいぶんと違いそうですけれど。
わたしたちが「当たり前」だと思っている「普段の体調」も、意外と軽くなったり、あるいは呼吸が楽になったり、ということも、しばしばあります。
が、これもまた、経験していただかないとわからないこと、なのかもしれません。
肩が軽い状態を経験してしまったために、「今までは気にならなかった肩こりが気になるようになったじゃないか」とおっしゃる方もいらっしゃいます。
肩こりが当たり前の状態で、認識の外にあったまま、が良いのか、それとも、日常的に肩こりを自覚している方が良いのか、というのは、これは価値観の世界ですから、なんとも言いづらい部分ではありますが、一度、軽くなった状態、というのを、知っていただきたいものだ、とわたしは考えています。