自分の人生を生きる

じぶんの人生を生きていますか?

…って訊かれても、そりゃ、みなさん、自分自身の人生を送っておられるわけです。
だれも他人の人生を生きている、なんていう方はおられない…。

おられない…はずなのですが。

自分自身をいちばん優先して、いちばん大事にした人生を生きていますか?って改めて訊かれると、ちょっと、「そうじゃない人生だなあ」という方はいらっしゃるのかもしれません。
子どものための…、とか、家族のための…、という思いがあること自体は決して悪いことではないのだろうと思います。やはり、子どもや家族があってこそ、人生には張り合いが出る、ということだってあります。
もちろん、子どもや家族だけじゃなくて、知人友人、あるいは職場のために、ということだってあって結構です。

とはいえ。

その部分があまりにも大きくなりすぎて、自分自身を削ってしまっているような、そんなほどに、自分をないがしろにしてしまっているようでは、あまり良い人生とは言えないような気がします。
「ひとの笑顔が見られたら、それで良いんだよ!」っておっしゃる向きもあるかもしれません。それも大事なことでしょうから、あとは程度問題、ということなのかもしれません。

が。

くれぐれも、ひとさまの「課題」を取り上げて、代わりに解いてしまうようなことはお控えください。
それぞれ、自分自身の課題、というものがあります。それは、自分で解くことが、自分の学びのために必要です。大変だから助けてあげなきゃ、という思いは、親切なようでいて、でも、本人の「学ぶ機会」を奪っている、ということになりかねません。

ちゃんと、自分自身の人生を、自分で選び取ってゆくことが、若い頃から出来ていたなら、そんなに問題になることは無いのでしょうけれど、場合によっては、年齢だけ重ねたのに、この辺の「自他の弁別」がついていない、という方もあったりします。

どうか、くれぐれも、ご自身を大事にしていただいて、自分自身の人生を、笑顔で送ることができますように、と祈ってやみません。