身体はかしこい

先日の健康教室で風邪の話をしたのでした。
年末年始のお休みがやってくると、どうして風邪をひく人が多いのか?なんて話を差しはさみながら、お喋りしたのですけれど、休日になると不調が出てくる、という方、時々いらっしゃいます。
ご本人は「折角の休日に出かけようと思ったのに…」なんてことをおっしゃって、悩んでおられるわけです。
が、身体は「今のタイミングで症状を出すことで、なんとか体調を取り戻したい」って考えていたりする…とそういう説明をしたのでした。
ところで、その「身体」は、「わたし」とは別の人格ってことでしょうか?
うーん。
それを考えると、とっても難しい気がします。
とはいえ、次のお休みを認識している、というくらいには、「わたし」のことを良く知っているわけです。
時々、月経のタイミングがずれる方がありますが、わたしの知人は「大きな本番を、生理が避けてくれる」というような言い方をしていました。そういう大一番のタイミングを見計らって、それより早くに月経が来たり、あるいは、大一番が終わってからになったりするのだそうです。
これも身体が、わたしのスケジュールを把握している、という証拠になりそうです。
一方で、身体は、現代日本が飽食の時代であることを知りません。
なので、寝不足だったり、ストレスがかかったり…という形で、身体じしんが「えらいこっちゃ」と感じるような状況が続くと、非常事態の対応をしはじめます。
身体が取る、非常事態の対応のひとつが「今のうちに、エネルギーを蓄えておく」ということになります。
どうやって?って、わかりやすく、脂肪になるわけです。
これをなだめて、体重を減らそうとするには、やはり、いったん「非常事態ではないのだ」と身体に伝える必要がある、ように感じます。
当院にお越しくださる方、けっこう、神経の緊張が強いとか、頭の使いすぎでいらっしゃる方が多いのですけれど、この神経の緊張とか頭の使いすぎも、身体的には、「えらいこっちゃ」になっているのではないか、と思うことがあります。
もちろん、それが「体重を増やそう!」という方向に直結しない方もありますが、ストレス状態が続くと、身体はやはり、疲弊します。
だから、いろいろと不調が出てくる…ということになるわけでしょうし、症状はある種、身体から「わたし」へのお手紙なのかもしれません。
妊娠中の方なんかで、わりと忙しくされていると、ついつい、お腹の子どもの事を忘れてしまいがちだったりします。そういう時に、無理が重なると、不正出血を認めることがあります。
産婦人科的には「切迫流産」とか「切迫早産」といった診断名がつけられるような病態になるわけですが、わたしは「お腹のあかちゃんから、もうちょっとこちらのことを気にかけてよ、というお手紙です」と説明していました。
本当にお腹の中の子が、なのか、それとも、妊婦さんの「身体」が、なのか、はわかりませんが、少しゆっくりして、自分の身体と向き合う時間を作ってもらう、そんな機会にして貰えると、その先が良いのかもしれません。













