院長のカウンセリングのこと
当院…にしむら漢方内科クリニックですが、「婦人科・漢方内科」という形で標榜(ひょうぼう)を出しております。いちおう、この標榜している部分が専門です、というご案内です。
クリニック予約で選択していただけるメニューは「初診」、「再診」というごく普通のものがあるのですが、それに加えて「医師によるカウンセリング」という自費メニューを並べております。
このカウンセリングっていったいなんだ?って思われる方も結構いらっしゃるでしょうから、ちょっとそのあたりを書いてみたいと思います。
どうしても婦人科の症状は、身体そのものの生物学的な事情、だけじゃなくて、社会的な、あるいは心理的な要素が大きく影響します。疾病のモデルとして「生物・社会・心理的モデル」と呼ばれるものがすでに提唱されており、こうした要素が、たとえば更年期障害などでは大きく影響している、ということが研究で明らかになっています。
ですので、婦人科関連の症状については、お話が長くなってしまう、場合があります。同時に、そのお話を伺いつつ、わたしの臨床経験からお伝えできる智恵のようなものがある場合もけっこう多いと思います。
つらい症状そのものや、あるいは大変だった経験、というものは、それ自体を無かったことにはできませんが、解釈を変えることは十分可能だったりします。つまり、症状や過去の経験を意識した時に引き起こされる身体の反応とか、感情というものは変わりうるわけです。
通常の診療においても、わたしはこれを用いています。なので、初診・再診の診療時間内で解消できる場合にはそれで良いのですが、どうしても少し詰めてここを整理したい、というお困りごとがあった場合は、それに時間をしっかり確保して取り組みたい、ということも出てくるでしょう。
もちろん、カウンセリングは、心理士さんがなさっている施設もたくさんありますので、そういうところにご相談いただければ結構です。
当院は小さいクリニックですので、カウンセリングの担当をしてくださるような心理士さんがいません。いきおい、わたしが全部お引き受けする形になりますので、けっこう割高な価格設定になっております。