頭の緊張のこと

脳、というのは、生物進化の中では、ずいぶんと最近になってできた臓器なのだろうと思います。
最近と言っても、まあ数千万年…と思って調べてみたら、脳の始まりは5億年以上前なんですって。 あれまあ。ずいぶんと古くからあったんですねえ。
人類進化の中では200万年くらい前に脳が大型に発達するようになってきた、という話なのだそうです。こちらはずいぶんと最近のことでした。
いつ頃から脳が「物事を考える」とか、「覚える」ということに使われるようになったのか、と思いますが、ヒトの脳は、「悩む」という形でよく使われます。漢字を並べたら、もう、脳の仕事とばかりに、作りが同じですね。「悩」と「脳」。
そういえばネコには「明日」という概念が無いのだと聞いたことがあります。ネコの脳はかなり小さいらしいですし、そのくらい、「今」に振り切った能力なら、悩むことも少なくて済みそうです。
以前から何度も書いていますが、脳の特徴として、区切りをつけるのが苦手、というのがあります。
ついつい、いろいろと中途半端に考えてしまうと、脳は、そのまま保持し続ける傾向があります。
こうして脳の容量を食うような、小さいタスクが積み重なると、いつの間にか「メモリ使用率95%」というような、重たい脳のできあがり、ということです。
脳…とか頭、とか書いてきていますが、この頭だか脳だか、は、パソコンによく似ています。たぶん、パソコンというものを、脳に似せて作った、というのが本当のところでしょうけれど。
長時間連続使用すると、熱が発生するあたりは、本当にそっくりです。そんなところまで似なくて良かったんですけれど。
プログラムが実行中は、システムのシャットダウンができない、というのも似ています。プログラムの実行を中止するコマンドを、キーボードで打ち込むわけにはいかないのが、脳の方ですけれど。
こうやって、いろいろと頭の中にプログラムが実行しているあいだは、本当に頭に熱がこもります。
熱がこもると、眠れなくなりますから、目が覚めます。
ただでさえ、眠っている時にシステムのシャットダウンができていませんので、慢性的に脳が働き続けていて、疲労気味のところに来て、今度は睡眠不足になります。そりゃ、大変なことになりそうです。
加えて、この「熱」はあちこちで逃げ場を探します。
鼻にいけば鼻炎を。皮膚に逃げれば湿疹や蕁麻疹を。頭にそのまま残ればホットフラッシュを引き起こしたりするわけです。
月経がある女性の場合は、その熱を月経血に載せて排出しようとしますので、過多月経になることがあります。閉経すると、熱の逃げ場がなくなりますから、ホットフラッシュ的な症状はきつくなります。
できたら、頭を適宜休ませることで、熱があまりこもらないようにしていただきたいものです。
そのためにも「明日の自分に申し送り」という方法が有効です。
記憶を定着させるために書く、のではなくて、頭にあるものを忘れてしまうために書く、というところがコツです。
よろしければお試しくださいませ。